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お役立ち情報
「スーパーのレジはやめとけ?」実際に働いて分かったリアルな現場と本音
レジ打ちバイトってどんな仕事?

レジ業務は「お店の売上を最終的に確定させる」ポジション。商品スキャンから金銭授受までを数十秒以内で行うスピード感が求められます。一見単純に見えますが、雑貨・酒類・惣菜など部門ごとに細かいルールが存在し、周辺作業も幅広いのが特徴です。
商品をスキャンして精算する業務
・バーコード読取・タッチキー入力で正確な登録を行う。
・現金・キャッシュレス・ポイント払いなど、多様な決済手段に対応。
・袋詰め台へカゴを移動し、会計後のお客様動線を確保。
・伝票発行・領収書作成・値引き処理など、状況に応じた操作も多い。
ポイントは「スピード」と「ミスゼロ」の両立。研修では同じ商品を繰り返し読み取って秒数を計測し、手の動きを身体に覚え込ませます。
レジがメインの仕事は大型スーパーなど
・大型チェーンは専任レジ体制のため、1シフト中ほぼレジカウンターに常駐。
・自動釣銭機やセルフレジ導入店では、操作よりも監視・案内が中心になる。
・ピーク時間に合わせて応援レジを開設し、閑散時は片付けやレジ締め作業へシフト。
| 店舗規模 | 主なレジ形態 | 1日のレジ人数 |
|---|---|---|
| 大型スーパー (売場3,000㎡~) |
有人+セルフ混在 | 10~25人 |
| 中型スーパー (1,000~3,000㎡) |
有人レジ中心 | 5~12人 |
| コンビニ・小型店 | 接客兼品出し | 1~3人 |
多くのバイトではたくさんの業務の中のひとつ
・ドラッグストアやコンビニでは、レジ以外に品出し・清掃・発注補助も担当。
・ホームセンターや書店では部門接客と兼任し、「レジ呼び出しベル」でカウンターへ向かう仕組み。
・レジ専任が嫌なら「総合業務型」の求人を選ぶと、単調さを避けながら幅広い経験が得られます。
体験談|レジ打ちバイトのきつい・辛いことは?

筆者が大型スーパーで2年間勤務して感じた「ここがつらい!」というリアルを4つに絞って紹介します。共通点は身体負荷と精神負荷の両方が同時にかかる点。対策を知っておくだけでも心構えが変わるので、ぜひチェックしてください。
勤務時間中は立ちっぱなしがつらい
・1シフト平均5~8時間、休憩を除きほぼ立位。
・同じ姿勢で足首と腰に負担が集中し、終業後は階段がきついほどの筋肉痛に。
・ピーク時はトイレや水分補給のタイミングも読みづらい。
体験談:低反発マットを敷くだけで脚の疲れが30%減少(個人比)。着圧ソックス+こまめな足首回しが効果的でした。
混雑時は忙しい
・年末年始や特売日はレジ行列が途切れず、休憩が後ろ倒しに。
・ワンミスがレジ全体の流れを止めるため、プレッシャーが大きい。
| 混雑ピーク | 体感レジ待ち | スタッフ対策 |
|---|---|---|
| 年末30日~1/3 | 10~15分 | 応援レジ全開 |
| 週末夕方 | 5~8分 | 品出し担当を呼ぶ |
| 特売チラシ日 | 7~10分 | セルフレジ誘導 |
単純作業だからこそつらい
・スキャン→決済→袋詰め案内…を1日数百回繰り返す。
・刺激が少ないため時間の流れが遅く感じやすい。
・集中が切れるとバーコード読み取り漏れなどのミスが発生し、自己嫌悪に。
体験談:自分のスキャンタイムを10品あたり何秒で終わるか計測し、「自己ベスト更新ゲーム化」すると集中力が続きました。
問い合わせやクレームにも対応する必要あり
・レシート紛失、値段違い, 釣銭不足…最初の窓口はレジスタッフ。
・研修マニュアル外の要求も多く、精神的に削られる。
レジ打ちバイトに向いている人は?

レジは「お会計をミスなくスピーディーに完了させる」ことでお店の信頼を支えるポジション。向き・不向きがハッキリ出る仕事なので、自分の特性と照らし合わせて確認してみましょう。
責任感があり、計算が早いと有利
・レジは金銭を直接扱うため、「1円の誤差も出さない」という責任感が第一条件。
・自動釣銭機があっても伝票訂正や値引き入力は手計算が必要。暗算が得意だとトラブル時に焦らない。
・締め作業では売上と現金残高を合わせるため、数字に強い人ほど処理が早く終わります。
経験談:レジ締めで差異ゼロが続くと店長から信頼され、シフト希望が通りやすくなりました。
テキパキ仕事ができる人
・ピーク時は1人30秒以内で会計を済ませるスピード感が求められる。
・商品スキャン、袋詰め案内、次のお客様呼び込みを同時並行で処理。
・動作をルーティン化し「考えずに手を動かせる」人はストレスが少なく活躍しやすい。
| 動作 | 理想タイム | コツ |
|---|---|---|
| バーコード読取 | 1商品1秒 | 商品向きを統一 |
| 決済処理 | 15秒以内 | 客層に合わせ決済案内 |
| 袋詰め案内 | 5秒以内 | 次客へ視線誘導 |
明るくコミュニケーションがとれる人
・レジはお店で最後に接客するため、笑顔と声掛けで顧客満足を左右。
・高齢者や外国人など、さまざまなお客様に合わせたトーン調整ができると好印象。
・クレーム初期対応もレジ担当が行うため、落ち着いて会話を進めるコミュ力が武器に。
レジ打ちバイトに向かない人は?

レジ業務は「正確性」「スピード」「接客力」が同時に求められるため、不得意分野が極端にあるとストレスが大きくなりやすい仕事です。以下の3タイプに当てはまる場合は、他職種を検討した方が働きやすいかもしれません。
お金や人との接触が苦手な人
・レジは現金を扱うため、数字に対する抵抗感が強いと会計のたびに神経をすり減らす。
・お客様への金券手渡しやキャッシュレス端末受け渡しなど、物理的な接触が想像以上に多い。
・トラブル時には即座に差額計算や返金処理が必要なため、計算に時間がかかると列が長くなりプレッシャーが倍増。
結論:数字や手渡し作業に強い抵抗があるなら、バックヤード業務や品出し専門のアルバイトを選ぶと安心です。
ぶっきらぼうで、乱雑な人
・商品のバーコード面を雑に探すと読み取りエラーが増え、結果的に作業時間が長引く。
・釣銭やレシートを乱暴に扱うと顧客満足度が著しく低下。
・閉店後のレジ締めは「丁寧な札揃え」「硬貨種別カウント」が必須で、几帳面さが欠けると誤差が出やすい。
| 求められる動作 | 丁寧な人 | 乱雑な人 |
|---|---|---|
| 商品スキャン | 1商品1秒 | エラー頻発 |
| 釣銭手渡し | 確認しながら渡す | 硬貨を落とす |
| レジ締め | 差異ゼロ | 現金誤差発生 |
会話や接客が苦手な人・話すのが怖い人
・レジは店内で最後に接するスタッフ。無言・無表情だと店舗の印象が悪化。
・「袋はご入用ですか?」「クーポンはお持ちですか?」など定型の声掛けが必須。
・質問やクレームへの初期対応も担当するため、人と話すこと自体が怖いと大きな負荷になる。
レジ打ちをマスターすると、バイトの選択肢が広がる

レジ業務は「金銭管理」「接客」「業務効率化」の3スキルを同時に習得できる万能ポジション。ひとたび習熟すれば、下記のように応募できる職種が一気に増え、時給アップやシフト優遇にも直結します。
| レジ経験が活かせる業界 | 主な仕事内容 | 時給の目安 |
|---|---|---|
| 大型スーパー | 有人レジ・セルフレジ監視 | 1,050~1,300円 |
| ドラッグストア | レジ+品出し+処方受付補助 | 1,000~1,250円 |
| ホームセンター | 部門接客+呼び出しレジ | 1,050~1,350円 |
| イベント物販 | ポータブルレジ操作・売上精算 | 1,300~1,600円 |
| カフェ・飲食チェーン | レジ兼ドリンク作成 | 1,000~1,200円 |
・履歴書に「レジ責任者経験」「差異ゼロ継続○カ月」と書けると信頼度アップ。
・キャッシュレス決済やポイント管理を扱えるため、ITリテラシーの証明にも。
・現金管理スキルはコンビニオーナーや売店リーダーなど、将来の昇格要件として高評価。
・業務フローの効率化を体得しているので、どの店舗でも即戦力扱いされ、研修期間が短縮されやすい。

