2025.10.15

レジ業務とは│仕事内容の全体像から会計5ステップ・点検・締め作業まで完全解説

レジ業務の基本フローと仕事内容を完全解説

実は商品スキャンは業務全体の一部に過ぎません。点検・締め作業や周辺整理など“見えない業務”が多くを占めています。

〈この記事はこんな方におすすめ〉
・レジ未経験で何から覚えればいいか不安な方
・ミスを減らしてスピードアップしたい現役スタッフ
・面接前にリアルな業務内容を知りたい方

本記事では①会計5ステップの実践テクニック②点検・締め作業の正確な手順③明日から使える整理整頓術を、データと現場事例で完全解説。読み終える頃には「自分にもできそう」と思えるはずです。

 

会計開始から精算までの5ステップ

 

1. 商品受け取り
2. バーコード読取
3. 支払方法確認（現金・キャッシュレス）
4. 釣銭／レシート発行
5. 商品お渡し・挨拶

キャッシュレス比率は４割近くまで拡大している。支払方法を先に確認すると端末切替ロスを平均2.8秒削減できる。

チェックポイント
・商品受け取り時に点数を復唱して誤スキャンを防止
・キャッシュレス端末は常時スタンバイ状態を維持
・釣銭はコイン→紙幣の順に渡し落下事故を回避

 

レジ点検・締め作業の流れ

２名体制で締め作業を行うとヒューマンエラーを50％削減できる。立会い者が計数を復唱し、差異が出た場合は即時再点検することで翌日の業務への持越しを防止できる。

 

レジ周辺の整理整頓で作業効率を上げるコツ

・レジ台は「左：未精算」「中央：スキャナー」「右：精算済み」の３ゾーンに分割
・レシートロールや買物袋は腰高引き出しに定位置化し在庫を朝と夕で確認
・作業終了ごとにスキャナーとキーボードをアルコールクロスで清拭し衛生を保つ

ゾーニングを徹底した店舗は平均会計時間が4.2秒短縮したという報告もある。整理整頓はスピード向上だけでなく異物混入防止や事故防止にも直結する。

すぐ使えるチェックリスト
・交代時にレジ金残高をメモ→サイン
・スキャナーのガラス面に汚れがないか確認
・レジ袋S/M/Lの残量をチェックし不足を補充

 

レジ業務とは？仕事内容の全体像

ベテランと新人の会計時間差は平均12秒。差を生むのはテクニックよりも基礎習慣だ。ここでは①ボタン配置②バーコード位置③スキャン確認の3ポイントを解説し、秒単位のロスを削る。

 

ポイント①レジのボタンの配置を覚える

• タッチマッピング…キートップを色分けシールで「決済種別」「割引」「訂正」に分類。
• ホームポジション…右手人差し指は「現金／合計」キーに常駐、左手はスキャンに集中。
• ブラインド練習…画面を見ずに20種キーを連打、1分間で位置記憶を定着。

ポイント②商品のバーコードの位置を覚える

• 売れ筋TOP100のバーコード一覧シートを休憩室に掲示し視覚記憶。
• カテゴリ別法則…飲料＝側面右下、菓子＝裏面中央、日用品＝底面が多い。
• 立体配置で探すより回転動作1回以内にスキャンできる向きをカゴ内で整える。

ポイント③スキャンのミスがないかどうかを確認する

• 音＋画面Wチェック…ピッ音＝読み取り、POS金額反映＝確定。
• 3品ルール…同一商品を3点以上読み込む際は、3点目で合計金額を声出し確認。
• バスケットリターン…スキャン済みカゴは必ず左側に固定し重複読み取りを防止。

未経験でもすぐ戦力！ミス防止・トラブル対処と上達法

レジ係のインシデントの68％が操作エラーと釣銭ミス。しかし対策を体系化すれば新人でも1週間で誤差ゼロを達成できる。本章では①原因別ミス対策②応用ケース対応③自宅練習＆メンタル術の3方向から即戦力化をサポートする。

 

よくあるエラー＆釣銭ミスの原因と防止策

1. スキャン漏れ…商品を重ならせない・Wチェック音声化。
2. 入力桁違い…テンキー入力は声出し確認「1-0-0円」。
3. 釣銭渡し間違い…紙幣→硬貨→レシートの順番固定で手順迷いを防止。

割引・キャッシュレス・金券など応用ケース別対応マニュアル

• 割引処理…クーポン→値引キー→再度スキャンで合計確認。
• キャッシュレス…タッチ決済は顧客操作完了音を待って「完了」を押下。
• 商品券・ギフト券…額面入力→券面パンチ穴確認→控え保管。
• 併用決済…値引後残額をPOS自動計算、現金か電子決済を確認してから決済ボタン。

自宅と現場でできる練習方法＆メンタル管理術

• テンキー筋トレ…家の電卓で「1379↔97531」往復入力を1分間。指の筋肉記憶を形成。
• 疑似スキャン…食品チラシを早読みしバーコードを指でなぞるスピードリーディング。
• 呼吸リセット…1会計ごとに4秒吸→4秒止→4秒吐で心拍を整えミス率▲38％（筑波大ストレス研究）。

レジスタッフに適性がある人

レジ職の定着率は67.8％。離職の主因は「業務ミスが怖い」「接客が苦手」。逆に言えば、以下５つの資質があれば長く活躍できる。

 

・正確に仕事をこなせる人

• 釣銭・ポイントなど数字を二重確認できる慎重さが必須。
• POS画面とレシート小計を毎回照合する「１会計１照合」ルールを苦にしない人。
• 日本チェーンストア協会の調査では、誤差ゼロ店員のほぼ全員が「数字メモ習慣あり」。

・スピード感がある人

• 手元と視線の最短動線を意識できる人は会計平均▲6秒。
• タイム計測ゲーム感覚で自己ベストを更新できる人は伸びが早い。
• 行列時も動作を崩さない“リズム型”が理想。

・責任感がある人

• 現金管理＝店舗損益直結。ミス時に報告・再発防止策までセットで考えられる人。
• 閉店後の締め作業を任せられる信頼性が昇給の鍵。

・笑顔で対応できる人

• レジは店舗最後の接点。笑顔で満足度＋18％（リテールCS調査）。
• クレーム初期対応も笑顔＋傾聴で半数が沈静化。

・臨機応変な対応ができる人

• レジ停止→別ライン誘導、システムエラー→手打ち会計など“即時プランB”を選べる柔軟性。
• 高齢者・外国人など多様な客層へ支払方法を提案できるコミュ力も含む。