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レジ打ちのやり方│商品スキャンから釣銭まで3ステップで覚える基本手順とミス防止策

レジ打ちの業務内容と基本的な流れ

レジ業務

初めてのレジ業務で「手順を覚えられるか不安」「ミスをして怒られたらどうしよう」と感じていませんか?
レジ打ちは複雑に見えますが、実は「商品スキャン→会計入力→釣銭・レシート発行」という3ステップ、細かく分けても4工程で構成されています。
本記事では、未経験者でも1日30会計×3日で体が覚えられる基本手順から、キャッシュレス決済や割引処理などの応用操作、さらにミスが引き起こすリスクと対策まで徹底解説します。この記事を読めば、初日から落ち着いて会計に臨め、最短でレジのプロを目指せます。

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レジ打ちって結局、どんな流れで進むの?

レジ打ち業務は商品登録会計処理釣銭・レシート発行の3ステップに集約されます。
現場では「①正確 ②迅速 ③笑顔」の順に優先度を置くとミスが激減します。

ステップ 主な作業 チェックポイント
① 商品登録 スキャン・手入力 バーコード読取音を必ず確認
② 会計処理 金額告知・支払方法選択 声量は客から1m離れて届く程度
③ 釣銭・レシート 釣銭手渡し・袋詰め 渡す前に紙幣を扇状に数える

つまり「正確さを最優先して3ステップを守ればOK!」

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商品のスキャンや価格の入力

バーコードが読めない時はどうすれば?

1 商品=1 音を原則にバーコードを読み取ります。読取音が無い場合は二度読みを防ぐため、いったん商品を外に置き、
PLUコードやキーボードで手入力します。
青果・惣菜のようなコードなし商品は部門キーで登録し、タッチパネルなら写真をタップすると早いです。

状況 対処策 注意点
バーコード破損 手入力・代替ラベルスキャン 入力後に価格を音読
重量量り売り 秤で計量→自動価格 秤のゼロ点を毎回確認
複数同一商品 ×キーで数量入力 客に数量を復唱

手入力でも「声に出して価格確認」がミス防止のカギ!

会計

現金とキャッシュレス、同時に出されたら?

合計金額を告げたら、まず支払方法を復唱して確定します。
POSレジの支払ボタンを先に押してから処理すると誤入力を防げます。
現金+電子マネーのような併用では電子マネー側の上限額を先に聞き、残額を現金で処理するとスムーズです。

支払方法 操作順序 ミス対策
現金のみ 金額入力→預り額→釣銭 紙幣を左手、硬貨を右手で分類
キャッシュレス 決済端末を起動→客にタップ 残高不足時のエラー音に注意
併用 電子マネー処理→残額を現金 POS画面で併用ボタンを選択

「支払方法を先に決める」だけで混乱ゼロ!

おつりとレシートの発行

釣銭を間違えないコツは?

釣銭機が無い場合は、紙幣→硬貨の順で客のトレーに置き、最後に声で合計額を伝えます。
レシートは右手で上から押さえて渡すと風で飛ばず、受取り率が高まります。

動作 具体的手順 ポイント
紙幣渡し 枚数を扇状に開いて見せる 視覚で客とダブルチェック
硬貨渡し 高額硬貨→小額硬貨の順 滑り落ち防止で手前に置く
レシート 紙幣の上に重ねて手渡し レシート拒否時は即シュレッダー

「紙幣→硬貨→レシート」の順番を守れば安心!

レジ打ちのやり方【基本編】

初めてのレジ、何から覚えればいい?

基本はスキャン金額告知支払入力釣銭&レシート
この順番さえ守れば、どの店舗でも通用するスキルが身に付きます。

手順 キーボード操作 声掛け例
① スキャン スキャナ or 商品キー 「失礼します」
② 金額告知 TOTALキー 「合計○○円でございます」
③ 支払入力 CASH/E-Moneyキー 「お預かり○○円です」
④ 釣銭・レシート CHANGEキー 「○○円のお返しです。レシートどうぞ」

4ステップを機械的に繰り返せば迷わない!

商品をスキャンする

バーコードを素早く読ませるコツは?

商品は「バーコード面を手前・水平」が鉄則。
読取音が鳴ったら即カゴの奥へ移すと二重スキャンを防止できます。
読み取れない場合は半回転させ角度を変える、どうしても無理ならPLU手入力に切り替えましょう。

商品タイプ 推奨スキャン角度 時間短縮ポイント
ペットボトル 底を左手で支え水平 手首を固定して通過
箱菓子 縦向き45° 側面バーコードを活用
袋菓子 軽く引っ張り平面化 しわ伸ばしで一発読取

「水平・一定速度」でスキャン成功率UP!

合計金額を確認してお客様へ伝える

声が小さいと言われがち…

合計金額は画面確認→声出し→アイコンタクトの3点セット。
数字を読み上げる際は「3ケタごとに区切ってゆっくり」が聞き取りやすいです。
ポイントカード有無や袋の要否も、このタイミングで尋ねると後工程がスムーズになります。

「画面→声→目線」の3ステップで伝わりやすさ倍増!

支払い金額を入力する

預り金と違うボタンを押してしまいそう…

客から受け取ったら、まず紙幣を金額順に並べ、預り額を声に出しながら入力します。
キャッシュレスの場合は決済端末の完了音を待ち、画面に「承認」と表示されているか確認してからレジに確定入力。
併用払いは「電子・クーポン→現金」の順が混乱しにくいです。

支払形態 入力キー 確認ポイント
現金 CASH + 金額 釣銭額が表示されたか
電子マネー EM + 決済音 「承認」表示
クーポン COUPON + 金額 割引額が反映されたか

「声出し入力」で指と画面のダブルチェック!

お釣りとレシートをお客様へ渡す

急いでいると釣銭を落としがち…

釣銭は金種を声に出しながら手前に置く→客の目線が触れたら受け渡し、の2段階にすると安心。
レシートは「お釣りの上」「袋の中」「手渡し」のどれがよいか店舗ルールに従い、不要時はすぐ廃棄BOXへ。

金種 渡し方 ミス防止策
紙幣 扇型に広げて渡す 3秒見せる
硬貨 高額→低額の順で重ねる カルトンを使用
レシート 紙幣の上に置く 要否を確認

「声と視覚」のダブル確認で釣銭ミスゼロ!

レジ打ちのやり方【応用編】

基本はできるようになったけど、次は何を覚えればいい?

基本操作を土台に、応用的な5シーンをマスターすればどのPOSでも即戦力
ここでは「キャッシュレス・顧客連携・複数登録・割引・金券」の順で詳しく解説します。

シーン 失敗例 対処ポイント
キャッシュレス 機器未起動でエラー 決済端末を先にON
顧客連携 会員番号入力漏れ 最初にスキャン
複数登録 数量キー押し忘れ ×キー後に数量確認
割引 値引前価格で会計 割引キー→商品スキャン
金券 お釣り誤返金 金券扱い計算を徹底

応用5シーンを押さえれば「もう怖くない」!

キャッシュレス決済の支払いに対応する

QRとIC、手順がごちゃ混ぜに…

キャッシュレスは1.決済種類確認 → 2.端末選択 → 3.客操作確認 → 4.承認音確認の4ステップ。
QRコードは「POSに金額入力→コード表示→スキャン」、ICタッチは「決済端末で金額連動→タップ」が基本です。

決済方式 操作ボタン 完了サイン
ICタッチ IC/EMVキー ピ音+承認表示
QRコード QRキー 画面に緑チェック
バーコード決済 BARCODEキー 「決済完了」表示

「決済種類→端末→承認音」の順を固定しよう!

顧客情報と連携させる

会員カードの提示を忘れがち…

顧客IDの登録は会計開始前が原則。
カードやアプリバーコードをスキャンするとPOSに自動紐付けされ、購入履歴やポイント加算が即時反映されます。
提示が遅れた場合は「顧客連携キー」を押し、レシート番号を呼び出して再加算する方法も覚えておきましょう。

提示タイミング 入力方法 備考
会計前 バーコードスキャン 自動で顧客名表示
途中 MEMBERキー 途中連携可能
会計後 レシート呼出→再加算 店舗許可要

「スキャンは会計前」が一番スムーズ!

複数同一商品を登録する

10個入りで1個ずつスキャンは大変…

同一商品が2個以上ある場合は数量×キーを活用。
たとえば6本の缶飲料なら「×6→商品スキャン」で一括登録できます。
割引シールが付いた一部商品は数量登録せず、割引対象と通常品を分けてスキャンしましょう。

作業内容 入力例 注意点
同一商品6個 ×6→スキャン 音は1回のみ
12個(箱) PLU番号直入力 バラ売不可確認
一部割引 通常品×3→割引品×2 金額違いを分割

数量キーで「時短&ミスゼロ」を実現!

割引商品を処理する

値引シールの貼り忘れを指摘されたら?

割引は「割引キー→商品スキャン」の順が鉄則。
金額を手入力するタイプなら、シールの値引額を正確に入力し音読して確認します。
誤登録があった場合は即キャンセルキーで取り消し、「再スキャン→再値引」で修正可能です。

割引タイプ 操作 確認方法
%割引 DISC % → 数値入力 割引後単価表示
金額値引 DISC ¥ → 金額入力 合計値引額表示
期限切近 PLU(割引専用) 赤字で値引表示

「割引キー先押し」で入力漏れを撃退!

金券の支払いに対応する

商品券を出されたけど、どう処理するの?

金券は「金券キー→額面入力→券種確認→残額計算→釣銭」の順で処理。
釣銭は現金で返すのが一般的ですが、店舗により返金不可の場合もあるため事前案内が重要です。

券種 入力キー 釣銭
全国共通商品券 TICKETキー 現金可
自社ギフト券 GIFTキー 現金 or ポイント
クーポン券 COUPONキー 不可

「金券キー→額面→釣銭確認」でトラブルゼロ!

レジ打ちの間違いによるリスク

レジ

レジミスって実際どれだけ怖いの?

レジの誤入力が引き起こすのは単なる金額差異に留まらず、クレームから信頼失墜まで広範囲。
「1円の誤差は1人の不満」と心得て、リスクを体系的に把握しておきましょう。

リスク項目 直接的影響 波及影響
クレーム発生 返金対応・謝罪 リピーター離脱
現金過不足 帳簿差異・再点検 監査工数増大
信頼度低下 口コミ評価↓ 売上全体に影響
業務効率低下 再会計・待ち時間 顧客満足度↓

「1ミス=多重損失」と覚えて防ごう!

顧客からのクレーム発生

小さな金額でも怒られる?

誤会計は「料金を多く取った」より「少なく取った」時の方がクレーム率が高いと言われます。
客側の心理は「不正を疑われた」という被害感覚が強いため、即時の事実確認と謝罪が鉄則。
感情が高まる前に「誤差説明→差額返金→再発防止策提示」の3段階で沈静化できます。

誤差タイプ 初期対応 NG行動
過徴収 即返金+謝罪 後日返金を提案
過少徴収 不足分請求前に謝罪 声を荒げて請求
商品の二重登録 取消処理を客に見せる 黙って取消

「謝罪→返金→再発防止」の順で火消し!

現金過不足による財務上の誤差

1円合わないだけでも問題?

レジ締めで1円でも合わないと、差異原因の追跡に平均15〜30分かかると言われます。
過不足は入力ミス・釣銭ミス・偽札に大別でき、日報上の誤差が継続すると帳簿修正や監査負担が増大します。
釣銭機導入やダブルチェック体制で、ヒューマンエラーを物理的に減らすのが最も効果的です。

原因 具体例 防止策
入力ミス 1000円を100円入力 声出し入力
釣銭ミス 500円玉渡し忘れ 紙幣→硬貨→レシート
偽札混入 高額紙幣を見逃す 透かしライト確認

「1円差=30分ロス」と肝に銘じよう!

信頼度の低下

一度のミスで店の評価は下がる?

店舗レビューはポジティブよりネガティブ体験の方が投稿されやすく、レジミスは格好の題材。
評価サイトやSNSで拡散されると、修復には多大な時間とコストが必要になります。
「ミスゼロ運動」「スタッフ指名制度」で、信頼度を可視化しモチベーション向上につなげましょう。

信頼低下要因 短期影響 長期影響
レジ誤差連発 再来店率↓ 売上減少
クレーム対応遅れ 低評価レビュー ブランド毀損
SNS炎上 拡散コスト発生 採用難易度↑

信頼は築くのに時間、失うのは一瞬!

店舗全体の業務効率の低下

レジが滞ると他部署にも影響?

誤会計でレジに行列ができると、売場補充や清掃など他業務の人員が応援に駆り出されます。
結果、店内オペレーション全体が遅延し、売場の欠品や清掃不足がさらなる顧客不満を招く悪循環に。
レジの一次停止時間を減らすことが、店舗効率を守る最速の打ち手です。

レジ停止要因 平均停止時間 派生影響
再会計処理 3〜5分 行列増
現金差異点検 10〜30分 他スタッフ応援
システムエラー 5〜15分 決済不可→機会損失

「レジ停止=全業務の停止」に直結する!